今月,7月のサイエンスカフェin静岡(第66話)は19日(木)の開催です.
登場するのは静岡大学理学部地球科学科の北村晃寿先生で,平成19年 5月31日の第6話に続いて2回目のカフェとなります.
今回の話題は「静岡平野における津波堆積物の調査」です.
北村先生は静岡平野の地層に残された「津波堆積物」から、静岡を襲った“最大クラスの津波”の「規模」や「発生した時代」の調査を行っています.この研究は昨年の震災後に始められたものですが,これまでに分かったことをお話し頂きます.
大変ホットな話題のため,満員になるおそれがあります.安全上,定員150名(先着順)を超えてのご入場は出来ません.ご理解のほど,よろしくお願い申しあげます.
以下,
北村先生のウェブサイトに掲載されている「研究の内容」より引用.
引用開始
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静岡市を含む駿河湾西岸では津波堆積物の調査が無いので,静岡平野の2地点でボーリングコアを掘削・調査しました.その結果,両地点の標高約4-5mの粘土層から層厚30cmの分級の良い中粒砂からなる級化層を発見し,この砂層を過去7000年間に静岡平野を襲った津波の中で最大規模の津波による堆積物の可能性が高いと推定しました(北村晃寿・藤原 治・小林小夏・赤池史帆・玉置周子・増田拓朗・浦野雪峰・小倉一輝・北村賀子・増田俊明,2011; 北村晃寿, 2012).
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引用終了
もっと詳しくは北村先生のサイトに引用されている「2012年日本地球惑星科学連合大会」での発表用資料
「静岡平野大谷地区の完新統における津波堆積物の調査」や,静岡大学地球科学研究報告に掲載された
「静岡県静岡平野東南部における完新統のボーリングコアによる遡上した津波堆積物の調査(速報)」をご覧下さい.
北村先生に伺ったところ,元々の研究は地層記録(堆積物)から海水準の変動を調べることだったそうです.その場合,津波(一瞬の海水準上昇)で堆積した地層は「除外すべき例外」となります.例外を見分けるための知識が直接的な研究になってしまって,複雑なご心境とのこと…
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サイエンスカフェin静岡 第66回
静岡平野における津波堆積物の調査
北村晃寿(静岡大学理学部地球科学科准教授)
■ 日時 平成24年7月19日(木)18:00~19:30
18時からの本編前の時間を利用して、数学パズルを行っています。
■ 会場 B-nest 静岡産学交流センター プレゼンテーションルーム
静岡市葵区御幸町3-21 ペガサートビル6階(図書館のビルです)
地図はこちら → ここをクリック
■ 入場無料
マイカップ、マイグラス、マイ湯のみ、マイタンブラーなどのご持参、大歓迎です。
■ 事前申込や登録不要
ただし150名まで(先着順)
定員150名を超えた場合は大変申し訳ありませんが,安全上管理上,御入場頂けません.ご理解下さいますようお願い申しあげます。
会場にいらしても満員で入場出来ないということを避けるため、5時半以降、会場の状況をツイッターで流すことにします。
ツイッターのアカウントは こちら→ https://twitter.com/SciCafeShizuoka
cmanで作成しました
…先月のカフェ「静岡流!! 自然エネルギーの地産地消」も今回同様にタイムリーな話題だったため,参加者は132名でした.あぶないところでした
なお,前回のアンケート結果とダイジェスト版は
公式サイトの「バックナンバー」で公表中です.
バックナンバーはこちら →
http://www.sci.shizuoka.ac.jp/sciencecafe/backnumber.html
Posted by 元サカ at
15:49
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